塾長交代について:前塾長・新塾長よりの挨拶


(2018年4月をもって前塾長となりますが、当時の文章ですのでそのまま掲載致します。)

ご案内
               


保護者各位


集賢舎 現塾長 岡田永吉より

謹啓

厳寒の候、各位に於かれましては、いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、今回は当塾の運営に係わる格別に重要なご案内を差し上げることと相成りました。それは、塾長交代の件です唐突な申し条で誠に恐縮には存じますが、当初よりの規定方針でもございます。以下、継続ご参照願います。

私こと岡田永吉は一定の年齢に達しましたので、本年3月いっぱいで当塾塾長を勇退致します。これまでの長い年月、温かいご指導ご鞭撻を給わり、誠にありがとうございました。今後は、当塾で、19年継続勤務して参りました小泉主任講師が、新塾長を務めます。名古屋大学大学院法学研究科博士課程終了で家庭教師時代を含めますと、指導経験は優に22年を超えるベテランです。中学までの5教科と高校数・英は、オールラウンドに教育指導可能です。これまでにも、塾長代行として、事務・教務も担当。塾全体の教材管理を行う他、一部、保護者面談や教育相談等も担って参りました。性格温厚、頭脳明晰な上に経験豊富であり、集賢舎の新塾長としては、最適任です。教育方針の一部変更体罰無し等も行われますが、他に大きな変更等はございません。本来ならば説明会等を催さなければならないところ、諸般の事情により、書中を以ってお知らせ申し上げる次第です。仔細ご賢察の上ご理解を給わりますよう、どうぞ宜しくお願い致します。

2018年1月吉日

謹白


ご挨拶

新塾長 小泉佳範 より

2018年度4月より、塾長を引き継ぎます小泉でございます。引継ぎの具体的な内容につきましては、現塾長と共に何度も話し合い、長く時間をかけ準備を続けて参りました。しかし50年になんなんとする集賢舎の伝統がございます。その末端に連なろうという責任の重さには身の引き締まる思いです。

さて今日の教育現場には多々混乱がみられます。いじめ、不登校、学級崩壊など枚挙にいとまがありません。これらについての報道・書籍も巷に溢れ、果たして何が正解なのかともすれば見失いがちなほどに情報が錯綜しております。また、かつては普通と考えられてきました「体罰」についても、今日においては、現塾長が創塾以来の掲げてまいりました「体罰を含む」「合理的スパルタ教育」がテレビや雑誌の取材を受けるような時代となりました。

しかし昔と変わらない、変わってはいけないことがあります。それは「子どもたちの未来は明るくなければならい」ということです。そのための「手段」は時を経て変化していくものなのでしょう。

ここで私は1つの宣言を致します。私は現塾長の精神を受け継ぎつつも「体罰ではない手段」をもって、子どもたちの教育にあたります。

これは近年世間において問題となっているからだ、という消極的理由からではありません。そもそも体罰のない教育を望まない教師などおおよそ存在しないでしょう。現塾長も体罰を含む指導に関しては悩み苦しみ、時には私や保護者を交えて長時間の話し合いをし、その後のフォローをついても常に心を割いてきました。その結果、少人数ながら明るく、落ち着いた雰囲気の塾が形成されてきたのです。

そのような雰囲気のなかで、近年体罰が行使される例はほぼ皆無でした。一時、メディアの報道になどにより当塾が取り沙汰されることがありましたが、当の塾生達が「集賢舎ってどういう塾だよ!(笑)」と笑っているのです。ここに私は現塾長の教育の成果を見ました。そして私はそれを一歩進め、体罰という手段を取らずとも、保護者の方、地域の方々とも連携していくことで、子供たちに明るい未来を見せることができると考えたのです。

私は教育の底力を疑いません。時代は今後も大きく変遷することでしょう。しかしその変化を乗り越えて、子どもたちに明るい笑顔、成長する喜びを与え、それを皆さんと共有していきたいと思っております。